|
HOME>エクステリア&ガーデニング>チーク材のよもやま話 |
○チーク材のよもやま話
高級家具としてインドネシアから世界中に輸出されている木材の中でも一番多いのがチーク材、そいて二番目がマホガニー材です。
チーク材の原産地は南アジアのインド周辺の熱帯地でした。材の特徴は丈夫、抗虫性、耐久性が高く、仕上がりが美しいことで、古来、船材、キャビネット材として使用され、インドの重要な貿易品でした。
ヨーロッパ諸国が世界の海に進出した時代、帆船の造船材の良材として無くてはならぬものとなり、列強諸国は、このチーク材を世界中に移植して、産地作りに奔走した結果、当時のオランダの植民地であったインドネシアが適地とされました。
当地乾季雨季が明確で最高の品質のものを産したのが中部ジャワ、次いで東ジャワ、並品が西部ジャワでした。
西部ジャワは、雨が多いため材が緻密さに欠け、色が白く、含油率、タンニンが低いのが特徴です。
品質の良いものの特徴は、材が緻密で、色が暗褐色、筋が通っている、目(節)が無いことです。暗褐色は、油脂とタンニンを多く含んでいるゆえんです。
樹勢は乾季が近づくと葉は落葉して成長が休みとなります。熱帯樹でありながら幹の肥大は、一年に1cm、昔から60年で直径60cmが切り時とされていますが、需要が急増した昨今、直径30cmでも切られています。伐採の一年前に根元の樹皮がはがされ、立枯れさせられ、水分含有率を下げて市場に供給されます。この長寿の樹は数百年の寿命を保つとのことです。
世界No.1のチークを求めて世界がインドネシアへ注文を入れるので、年間15〜30%、品質によりますが材価が高騰しています。
そのため、昔伐採した産地の地中に残る根が掘り起こされ、根を生かした家具、株の緻密な材の模様を生かした板としても供用されています。
アウトドアの家具として風雨、太陽にさらされ、表面は汚れますが、汚れを落としさえすれば時代を経た美しさが増すことから、世界の人々に愛されております。また、インドアの家具としても昔から使用されてきました。
より特徴ある風合いを求める方は、トーチの火で表面を灸ってみてください。材の中から油が表面に浮き上がり、色調を強めます。
古来この樹を愛した人々は、長寿の樹は薬効豊と考え、各部位の薬効が生活に生かされてきました。
| @ |
種油:若白髪の黒色化、育毛剤 |
| A |
材:頭痛、腫れ物、熱病 |
| B |
若葉:天然防腐剤、食品の着色剤、皮膚病 |
| C |
大きい葉:梱包材(肉、魚)、竹の皮と同様に防腐効果があり、乾くとすぐに土に戻るエコロジー梱包材です。 |
| D |
樹皮:天然染料(糸布染め) |
需要に対応すべく生育の遅さをカバーするため、ホルモン剤による肥大化や品種改良から生まれたスーパーチークがあります。これは、15年で一立方メートル以上の材が取れると言われ、栽培が盛んに行われるようになってきました。一年間育ててみて管理次第では苗の草丈30〜40cm、茎の直径1.0〜1.5cmのものが樹高5m、株元の直径4.0〜6.0cmと直径で四倍、樹高では六倍と、生育は非常に早いのが特徴です。
従来のチークの品質の特徴、材の緻密さ、耐久性、抗虫性の大きさ、仕上がりの美しさがこのように成育が早いと名のみチークで果たして従来どおりの品質かどうかは疑問です。
世界に輸出され、アウトドア用として広く使用され、インドア家具として愛用されてきたチーク材ですが、問題点として、気密性の高い室内でエアコンをかけたとき、急激な室温変化で割れ及び反りが生じることが報告されています。また、スイスでも冬場にストーブの炊きすぎで同様な現象が生じたとの報告があります。
消費者の皆様が、特徴を知ることで、使い込む楽しさ、独自の工夫とアイデアで更なる発見を作り上げていただければ、関係者の喜びとするところです。
|
 |
 |
|