花の様式と謳われたヨーロッパ19世紀末−アールヌーボー。エミール・ガレ(1846−1904)は、この時代を代表するガラス工芸作家として位置づけられています。
1846年フランス・ロレーヌ地方のナンシーに生まれたガレは、幼少の頃より詩、文学、哲学、鉱物学、植物学に深い関心を持ち、また一方では建築学や装飾美術を身につけていきました。
1867年からは父の経営するガラス工場でデザイナーとして働く傍ら、ガラス製品の基礎から様々な実践的技法を習得していきました。こうして後のガレ作品の素地となる広範な教養、独創的なデザインを実現する技術と知識が構築されていったのです。
1877年工場の経営を父から引き継いだガレは、それまでに身につけた広範な教養とガラス製作技術を背景に、それ以前のガラス工芸とは全く異なる、斬新な作品を次々に生み出してきました。
1889年と1900年のパリ万博への出品作品はグランプリを受賞し、ここにガレはアールヌーボー芸術の頂点を極めました。
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